大企業なら在宅勤務制度などは昔からあったと思いますが、その活用は進んでいませんでした
そこにコロナ禍がやってきて、在宅勤務を中心としたテレワークが一気に普及しました
しかし、現在の状況はどうでしょう
制度そのものが廃止されたわけではありません
働き方が大きく変化すると思っていたのに、在社率が高くなっていると聞きます
何故そうなっているのでしょう、今後はどうなっていくのでしょう、そんな話をします
在宅勤務ってどんな感じ?
PCを家に持ち帰って、仕事用のスペース(机や椅子)を確保したら準備完了
朝起きて何の準備もせずに仕事が開始できます
誰からも声をかけられることもなく、黙々と資料作りに励んだりできます
たまにオンライン会議に参加
上司や他のメンバーとのコミュニケーションもオンライン
仕事が終わったと思ったら、誰への気遣いもなく、PCを閉じて本日の仕事終了
すぐにプライベートへ
在宅勤務(テレワーク)の良い点
① 通勤時間がなくなる
会社に行かないわけですから、通勤時間がなくなります
都会だと1時間ぐらいは当たり前でしょうから、往復2時間分は有効活用することができるようになります
② 通勤のストレスがなくなる
通勤は時間の拘束だけではなく、混雑度合いによってはストレスが発生します
満員電車に乗ったり、渋滞に巻き込まれたりすることによるストレスがなくなります
③ 介護や育児の安心感につながる
介護や育児はサービスとして受けることは可能ですが、仕事のスキマ時間を活用できると思うと安心感を持つことができます
④ 上司の監視を受けなくなる
サボることができるということではなく、より自由度が生まれて、アウトプットがクリエイティブになることもあるでしょう
⑤ 人付き合いのストレスがなくなる
同じスペースで仕事をしていたら、無言というわけにはいきません
ろくでもない会話にも付き合う必要があります
望んでもいないのに、一緒にランチをしているかもしれません
そういうストレスがなくなります
⑥ ファッションを気にしなくても良い
部屋着でOKです
化粧も不要かもしれません
⑦ 集中して仕事ができる
他の人に声をかけられることはありません
自分のペースで仕事を進めることができます
⑧ オフィスの面積が小さくて済む
フリーアドレスにして、人数分のオフィス机を用意する必要もなくなります
オフィスの賃貸料も安くて済みます
⑨ 出張費用が削減される
テレワークが可能ということは、現地に行くケースも減り、出張費用の削減につながります
⑩ 新しい働き方の採用によりリクルート面で効果を発揮する
働き方の選択肢が増え、従業員の満足度向上により、人材の確保や離職率改善につながります
在宅勤務(テレワーク)の悪い点
① 光熱費が増える
家にいる時間が長くなれば光熱費が増えます
特に夏と冬は顕著です
そこまで負担してくれる会社はまだまだ少ないでしょう
② 孤独感を感じる
1人で黙々と仕事をすることになるので、孤独感を感じます
他のメンバーとのワイガヤは画面を通してということになります
③ 頑張っているアピールがやりづらい
仕事のプロセスが見えづらいので、結果だけの勝負となり、上司にアピールするのが難しくなります
④ PC類がたくさん必要になる
職場用と自宅用で2台のPCが必要になります
加えてリモート会議用の機器も揃える必要があるでしょう
⑤ 通信速度に問題が出る
ネット環境に依存するため、会社にいるほどの通信速度は期待できません
多少のイライラはあります
⑥ セキュリティの問題も気になる
自宅のネット環境、公共Wi-Fi利用、端末の紛失などによりセキュリティー問題が発生するリスクは増えます
⑦ 就業時間の管理が難しくなる
仕事の始まりと終わりが本人任せとなるため、時間管理は難しくなります
サボっていることも、働きすぎていることも分かりません
⑧ 人材育成が難しくなる
手取り足取りの育成はできません
新人の育成などは難しくなります
⑨ 出社している人が電話番になってしまう
出社していないことが周知されていないと、いない人宛の電話を出社している人だけで対応することになります
⑩ コミュニケーションが取りづらい
どんなに環境が整っても、面着でのコミュニケーションには劣ってしまいます
情報の行き違いが最も怖いことです
なかなか定着しない理由
在宅勤務(テレワーク)の良い点と悪い点を整理するとこんな感じです
見ての通り、個人にとっての良い点が多く、会社にとっての良い点は少ないです
一方で、個人にとっての悪い点は少なく、会社にとっての悪い点は多いです
つまり、個人にとって嬉しいしくみだということです
在宅勤務(テレワーク)を推奨するか否かは会社が決めることですから、定着しないのも当然かもしれません
今後はこうなるのでは?
在宅勤務(テレワーク)はこのまま定着せず、いつしか忘れられてしまうのでしょうか
1つだけ確実なことは、これからの日本は人口減少によりさらに働き手の確保に苦労するということです
その時に、在宅勤務(テレワーク)のような働き方の多様化は必須アイテムです
最大の問題点と思われるコミュニケーションの取りづらさとの戦いになるでしょうが、それも技術の進化により解消される部分も増えてくるでしょう
面着に勝るコミュニケーションツールはないとも思われますが、そうも言っていられない時代が来るでしょう
ゆえに、いずれは在宅勤務(テレワーク)が浸透していくのではないかと思っています
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