「聞いたことはあるが、こんなものにも税金が」と思う意外な税金3選

D タックスプランニング

源泉徴収票をもらう時期や確定申告を行う時期になると、こんなに税金を払っていたのかと改めて感じます

いわゆる所得税に関してです

それ以外にも間接的に負担しているものもあります

色々ある税金の中で、何となく聞いたことはあるけれど、こんなものにも税金がかかるのかと思ったものはありませんか?

そういう種類の税金を3つ取り上げてみました

中身を勉強していきましょう

理解が深まれば、多少は納得がいくかもしれません

税金の種類

税金とは社会を支えるためのお金です

社会を支えるとは、道路や下水道のようなインフラを整備したり、年金や医療のような社会保障を充実させたり、教育や警察・消防といった公共サービスを提供したりすることです

どれもこれもお金がかかります

そのためにみんなからお金を集めるのです

その税金はどこに納めるのか(どこが社会を支える主体となるのか)によって、国税地方税に分けられます

また、どういう時に税金がかかるのかに着目すると、所得課税資産課税等消費課税に分類されます

全体を一覧にするとこんな感じです

「こんなものにも税金が」その①

まず頭に思い浮かぶのが「たばこ税」です

喫煙者にとっては、なんで?と思う税金です

たばこ税は特定の目的のために徴収されるものではありません

一般財源として広く使われます

したがって、なんでと考えても答えは出てきません

取りやすいところから取るということでしょう

たばこは生活必需品ではなく嗜好品です

特定のファンがいて、少々高くても必ず買ってくれます

それが成人なら確実に徴収できます

安定財源というわけですね

代表的な紙タバコの税負担割合は、たばこ税分が約50%、消費税分も含めると約60%です

大変な重税です

それでも依存性があるから吸うんです

「こんなものにも税金が」その②

次は「ゴルフ場利用税」です

野球場でもテニスコートでもなくゴルフ場です

ここで言うゴルフ場は、18ホールや9ホールあるようないわゆる普通のゴルフ場です

ゴルフ練習場やパターゴルフ場は含まれません

このゴルフ場利用税も目的税ではありません

但し、税収の70%はゴルフ場が所在する市町村に交付されます

この税金も、取りやすいところから取るの典型例でしょう

ゴルフは金持ちのスポーツと思われているようです

他のスポーツと比べても、税負担能力があるということです

標準税率は、800円/人・日、制限税率は1,200円/人・日となっていますが、ゴルフ場の大きさや整備状況に応じて、都道府県ごとに細かく区分されています

≪東京都の例≫

等級1級2級3級4級5級6級7級8級
税率1,200円1,100円1,000円900円800円600円500円400円

ゴルファーには文句が出そうな税金です

「こんなものにも税金が」その③

最後は「入湯税」です

風呂に入るのに税金を払うというのも、日本人にとってはストレスとなる内容です

入湯税は目的税です

温泉が所在する市町村の温泉施設の整備や観光振興のために使われるものです

大切な観光資源を守るという意味では納得しますが、他にも同様のものがあるような気がします

対象は鉱泉浴場ですので、温泉旅館やホテル、スーパー銭湯、健康ランドなどです

一般的な銭湯やサウナは対象ではありません

標準税率は150円/人・日ですが、それぞれの市町村によって異なるようです

日帰り温泉などもありますので、ケースバイケースとなっています

税金をどういう理由で集めるかには意味はない

税金というものは、何に使用されるのかは重要ですが、それをどういう理由で集めるかは、それほど意味がないように思います

所得税や法人税に象徴されるように、お金を持っているから税金を払うのです

何度も言いますが、取りやすいところから取るということです

たばこ税も、ゴルフ場利用税も、入湯税も同じです

したがって、なぜこんなものに税金がかかるの?と疑問を持っても意味がないのです

そんな趣味を持ってしまったのは、運が悪かったとあきらめましょう

残念ですが

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