為替相場の変動で影響を受けるのはこれ|海外旅行に行くならここ

C 金融資産運用

経済ニュースを見ていると、株価と並んで、為替相場のことが毎日話題に出てきます

円高だとか円安だとか、あれってなんですかねぇ

金融関係の仕事をしているとか、海外取引の仕事に従事しているならお手のものでしょうが、一般人はそうではありません

しかし、為替相場の変動に影響を受ける瞬間というものはみんなあるはずです

それが具体的に何なのかを整理してみました

うまく役立ててもらいたいと思っています

為替相場とは

世界の国々は、それぞれ独自の通貨を使用しています(欧州では多くの国がユーロを共通通貨として使用)

国を跨いでお金のやりとりをする場合には、通貨同士の交換比率が必要となってきます

同じ価値ではないので、常に1ドル=1円というわけにはいきません

この交換比率(レート)は毎日変動していて、これを為替相場と言います

1ドル=140円とか、1ユーロ=150円とか、そんな感じです

為替相場は、通常銀行同士の取引レートが基準となって決まっていきます

円高と円安

為替相場でよく耳にするのが、円高・円安というワードです

円高・円安というのは、円に対する他の通貨との相対的な価値の高い・低いを表しています

このあたりから一般人には頭が混乱してくるところです

例えば、10,000円を持っていてドルに交換する時、為替相場が1ドル=100円なら100ドルを受け取ることができます(10,000円 ÷ 100円/ドル)

そこから為替相場が以下のように変動したらどうなるでしょう

1ドル=80円 ⇒ 10,000円 ÷ 80円/ドル=125ドル

受け取るドルが増える ⇒ 円の価値が高くなった ⇒ つまり「円高

1ドル=150円 ⇒ 10,000円 ÷ 150円/ドル=67ドル

受け取るドルが減る ⇒ 円の価値が低くなった ⇒ つまり「円安

これが円高・円安の意味です

為替相場の変動影響

為替相場が円高・円安になったらどうなるのでしょうか?

もちろん影響はいっぱいあります

ここでは個人に影響する代表的なものを取り上げてみました

① 輸入品の物価
海外から輸入されるもの(ex.肉、ワイン、石油など)は、円高になれば物価が下がり嬉しいですが、円安になれば物価が上がり大変です

② 外貨建金融商品
外貨建ての投資については、円高の時には始めやすく、円安になると手を出しにくくなります
一旦外貨で保有してしまえば、円安になるほど資産価値は高くなります

③ サラリーマンのボーナス
輸入中心の企業で働いていると、円高の時に利益が出やすく、ボーナスが増えるものです
一方、輸出中心の企業で働いていると、円安の時に利益が出やすく、その分ボーナスも増えるでしょう

最近の為替動向

為替相場は需要と供給のバランスによって決まります

簡単に言うと、どっちの通貨の人気があるかということです

その人気があるかないかが、金利差、景気の現状と今後、対外収支、資金供給量、物価水準、政治動向、地域紛争・戦争などで決まってきます

最近では、各国の金融政策により金利差が発生し、金利の低い日本の通貨(円)から金利の高い他の国の通貨にお金が流れて、円安になっているという状況がありました

こんな円安の時には

コロナ禍を脱して、これまでになく賃金も上がり、そろそろ海外旅行にと考えている人もいるでしょう

しかし、海外旅行も輸入品と同じようなものであり、円安の状況ではとても割高です

そんな中でもおすすめの旅行先を考えるために、海外旅行に人気の国の通貨について、為替相場の変動状況を調べてみました

≪為替相場の変動状況≫

2021年1月4日時点2024年1月4日時点変動率
アメリカ103.08143.4439%
ユーロ圏126.19156.5924%
カナダ80.95107.4433%
イギリス140.98181.7129%
スイス116.63168.6745%
ノルウェー12.0413.8715%
オーストラリア79.2696.4822%
ニュージーランド74.0489.5121%
香港13.3018.3738%
シンガポール78.06107.9338%
中国15.8820.0326%
タイ3.444.1621%
インド1.421.7322%
インドネシア0.740.9326%
メキシコ5.198.4362%
韓国9.5110.9715%
フィリピン2.172.6020%
台湾3.674.6226%

※三菱UFJ銀行の外国為替公示相場より算出(台湾ドルはみずほ銀行の外国為替公示相場により算出)

※インドネシア・ルピアと韓国・ウォンは100通貨単位の円相場で表示

この3年間で円安に傾いた度合いがまだましなのは、ノルウェー・クローネ(スェーデン・クローネも同様)と韓国・ウォンです

したがって、遠くに行きたいのなら北欧近場なら韓国というのがおすすめの海外旅行先だと言えます

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