首都圏の中学受験率は約2割だそうです
地方に住んでいるとそんな状況を感じることができませんが、5人に1人は中学受験をするとは大変な比率です(結果的に公立に行く人もいるでしょうが)
これで中学・高校と私立に行く、その後も私立大学へという可能性も高まります(エスカレーターでという場合もありますから)
いくらかかるのでしょう?
子供が2人もいたら大変です
これが少子化が進む要因の1つでもあるでしょう
教育費の悩みを抱えていると、学資保険で対策しては?と声をかけられるかもしれません
有効な対策なのでしょうか?
それは人によります
そういった内容を説明していきます
学費ってどれぐらいかかるの?
公立中学・公立高校に通って地元の国公立大学に進む、そんな家庭なら気にする必要はありません(とても親孝行な子供です)
首都圏でありがちな、中学から大学まで私立という問題のケースを調べてみました
10年間で約1,200万円です
もちろん大学院に行けばもっと費用はかかります
首都圏でも通えない範囲なら、住居費もさらに追加です
子供が2人なら2倍、3人なら3倍です
それだけの蓄えをしておく必要があるということです
学資保険とは?
学資保険とは、子供の教育資金を準備するための貯蓄型の保険のことです
前章でも述べた通り、子供の学費というのは相当かかります
それを簡単に賄えるくらいの稼ぎがあれば良いのですが、ほとんどの人はそうではありません
だから、事前に準備していくのです
貯蓄型と言っても、最後に満期保険金がもらえるだけではありません
学費は子供の成長に合わせて必要となってくるものです
祝い金として受け取れるタイミングを選ぶこともできます
その辺が「学資保険」という名称にふさわしい内容です
教育資金は銀行に貯金するだけでも準備することは可能ですが、保険なりのメリットもあります
もちろんデメリットもあります
次章でその辺を整理していきます
学資保険のメリット/デメリット
メリット | デメリット |
計画的な準備が可能 | 積立効率が良くない |
万が一の保障あり | 元本割れのリスクあり |
税金がお得 | インフラに弱い |
(メリット①)計画的な準備が可能
保険料が自動的に銀行口座から引き落とされていくわけですから、最初の決心さえすれば、あとは感情に流されることなく計画的に(強制的に)教育資金が準備されていきます
「必要な時に」「確実」にです
(メリット②)万が一の保障あり
親が死亡したり、高度障害状態になって保険料が払えなくなっても、それ以降の支払いが免除され、予定通りの祝い金や満期保険金が受け取ることができます
保険らしい優しいしくみですね
(メリット③)税金がお得
生命保険料控除の対象ですので、保険料分の所得税・住民税の負担が軽減されます
(デメリット①)積立効率が良くない
所詮、保険会社も株や債券などで運用していくわけですから、自分自身で運用するよりも、手数料や低リスクの分だけ目減りすることになります
保障までついているわけですからなおさらです
(デメリット②)元本割れのリスクあり
状況変化があったからといって、積み立てた分を途中で予定外に引き出すことはできません
解約は可能で返戻金もありますが、積み立て期間が短いと、元本割れのリスクも出てきます
(デメリット③)インフラに弱い
原則は利率が契約時に固定されます
インフレになると、将来の満期保険金の実質的な価値が目減りしていきます
インフレ下では学費も年々上昇していくでしょうから
学資保険が向いている人
学資保険が向いている人というのは、なんといっても計画的にお金を貯めるのが苦手な人、そして運用なんか考えるのが面倒に思う人です
お金があればついつい使ってしまうような人は、貯蓄が強制されるこのスタイルが向いています
積立投資なんかは、同じ効果がより高い効率で得られるはずです
しかし、その勉強を面倒だと思うなら、学資保険は向いています
ただ、今後は新NISAがメジャーになり、広く受け入れられていくと、学資保険ではなく、そちらでという人が増えてくるかもしれません
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