自転車保険加入の義務化 ≠「自転車保険」という名称の保険加入

B リスク管理

自動車保険は聞いたことあると思いますが、自転車保険はどうでしょう

ちょっとマイナーではないでしょうか

しかし、自転車保険加入の義務化が進んでいるとも聞いています

また1つ保険を追加しなくてはならないのでしょうか

ケガをしたら大変、ケガをさせたらもっと大変、自分だけではなく、子供のことも考えるとです

だからやむを得ないのでしょう

でも本当にそうなのかを考えてみました

自転車保険加入の義務化の背景

国土交通省が「自転車損害賠償責任保険等への加入促進に関する標準条例」というものを出しています

標準条例(自転車損害賠償責任保険等への加入促進についてー国土交通省Webサイト)

それによると、近年、自転車利用者が事故の加害者となり、高額な賠償命令が出ていることから、被害者救済の観点から定められたとなっています

すでに32都府県で義務化されており、10道県でも努力義務化されています(令和5年4月1日現在)

つまり、ほとんどということです

そんなことも知らずに、自由に自転車に乗っているということはないでしょうか

加入しないと罰則があるわけではないようですが、高額な賠償責任を負うことになってしまっては大変なことなります

要求されていることは何でしょう

要求されているのは自転車損害賠償責任保険等への加入です

これは、自転車の運行によって、人の生命または身体が害された場合における損害賠償を補償する保険です

あくまで事故の相手への補償です

自転車と言えども交通事故の扱いになり、高額な賠償責任が発生する可能性を懸念しているのです

決して自分自身に対する補償を要求しているわけではありません

一般に自転車保険とは

一般的な自転車保険という名称の保険の守備範囲は相手への賠償と自分自身のケガです

相手への賠償
(対人・対物)
通行人にぶつかり相手にケガをさせた場合
・他人の家にぶつかり壊してしまった場合
自分のケガ・病院の通院費用、入院費用、手術費用
・亡くなった場合の死亡保険金
・後遺症が残った場合の保険金

自転車保険加入の義務化により要求されている内容とは少し範囲が異なることが分かると思います

自転車保険に新たに加入すべきか

自転車保険加入の義務化より要求されている範囲は、個人賠償責任保険でカバーされています

もし、その個人賠償責任保険にすでに加入済みなら、新たに自転車保険に加入しなくても法律の要求事項は満足していることになります

生命保険、火災保険、自動車保険を確認してみましょう

それらに付帯していることもよくあります

しかも家族全員分のこともあります

さらに自分自身のケガが気になるなら、医療保険があります

こちらもすでに加入済みということがあります

いずれにせよ、自転車保険に加入する前に、自分が加入している他の保険を整理することが重要です

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