新NISAがスタートして、新たに投資をしようとしている人も多いと思います
初心者に対しては、個別株より投資信託の方が良いとか、アクティブファンドよりインデックスファンドの方が良いとか、安心度合いを強調したアドバイスもよく聞かれます
具体的に投資する商品が決まってくると登場するのが交付目論見書です
読み方は「こうふもくろみしょ」です
初心者ですから、記載されていることの全部を理解することは難しく、一方で、ここだけ見ればよいというのも分からないでしょう
そこで、初心者向けに、インデックスファンドの交付目論見書は、ここだけみればOKというものを説明します
あくまで「初心者向け」という前提で読んでみてください
交付目論見書って何?
交付目論見書というのは、投資商品を購入する判断をするために必要な情報が詰まったものです
購入を決定する前に、証券会社などの販売会社から交付されます
購入の判断基準は人それぞれですが、単なる勘ではなく、素人なりにも根拠を持って決断するには必須アイテムです
交付目論見書には、ファンドの目的・特色、投資リスク、運用実績、手続・手数料などが記載されています
コンパクトにまとまっているとは言え、結構色々と記載されているので、初心者ならここだけ見るべきというものを説明します
ここだけを見る①:投資対象
まずは投資対象です
何を買うにしても、それが何なのかは真っ先に確認するものでしょう
インデックスファンドですから、それぞれの指標に連動するものですが、種類はかなりあります
それが、株式・債券・不動産のどれなのか、それともミックスなのか
株式だとしても、全世界株式・米国株式・日本株式・新興国株式などのどれなのか
自分の興味やリスク許容度に応じて決定していくことになります
ファンドの目的・特色の欄を見ておくとよいでしょう
ここだけを見る②:純資産総額
次は純資産総額です
みんながどれだけこの商品を購入しているかを表したものです
純資産総額が少なかったり、減っていたりすると、人気のない商品ということでもあり、予定前に繰上償還となって、ファンドそのものがなくなってしまうこともあります
せっかく初心者が思い切って投資を始めても、強制終了となってしまうわけです
純資産総額の絶対値とその推移は、運用実績の欄に記載されています
ここだけを見る③:手数料
もう一つは手数料です
投資を考えるときに手数料はとても重要です
投資はギャンブルではありませんので、手数料を無視できるようなとんでもない利益を期待してはいけません
購入時手数料や信託財産留保額も気になる手数料ですが、信託報酬は一時的な費用ではなく、その商品を持っている限りかかり続けますので要注意です
わずかな額に見える信託報酬でも、長期間となると運用成績への影響が大きくなってきます
手数料においても複利というのは怖いものです
手続・手数料の欄を必ず確認しておきましょう
購入手続きをしたあとは
交付目論見書は投資商品の購入前に見るべきものです
では、購入手続きをした後に初心者がやるべきことは何でしょう
何もありません
ひたすらインデックスの上昇を信じて待つのみです
成功のカギは、どこまで我慢できるかだけなのです
過去の実績では、長期間持ち続けた人が儲かるという傾向らしいので
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